チャの交配育種におけるシマハナアブ(Eristalis cerealis FABRICIUS)の利用
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概要
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1 圃場に植栽されている2品種(さやまかおりとやまとみどり)に対し,チャの花の咲く前の9月初旬に防虫網(#300)でトンネル状の網室を作り,中にそれぞれ0,100,200,400頭の人為的に飼育したシマハナアブ(Eristalis cerealis FABURICIUS)を放飼して交配を行なわせた。放飼には羽化直前の蛹を用い,1m<SUP>2</SUP>当たりの放飼密度はそれぞれ0,7.5,15,30頭である。初回放飼日は10月5日で,その後2週間おきに3回所定数を放飼した。<BR>2 シマハナアブは網室内で活発に受粉活動を行ない,チャの交配に有効に利用できることがわかった。<BR>3 シマハナアブの放飼密度と結果率との関係では,放飼頭数が増加するにつれて結果率,種子数が増加した。<BR>4 シマハナアブの放飼密度は1m<SUP>2</SUP>当たり15〜30頭,放飼回数は4回で高い結果率が得られた。<BR>5 チャの自殖率はさやまかおりが0.5%,やまとみどりが5〜7%と推定された。
- 日本茶業技術協会の論文
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