FMO法を用いた抗トリパノソーマ候補薬と標的蛋白質間の相互作用解析
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概要
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トリパノソーマの寄生が原因であるシャーガス病は,顧みられない熱帯病の一つとして知られている.我々は,トリパノソーマに対する有効な治療薬の開発のため,核酸の構成に重要なピリミジンを合成するジヒドロオロト酸脱水素酵素を標的とした阻害剤の研究を行い,X 線構造解析によってこれらの阻害剤と標的蛋白質の複合体構造を明かにした.しかしながら,阻害機構を解明するためには阻害剤と蛋白質間の詳細な相互作用エネルギーを解析する必要がある.そこで本研究では,阻害剤と標的蛋白質のアミノ酸残基間の相互作用エネルギーをフラグメント分子軌道法を用いて解析した.その結果,リシンやアスパラギンとの水素結合が重要であることが明かになった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2013-12-04
著者
-
井上 将行
東京大学大学院薬学系研究科
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原田 繁春
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
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北 潔
東京大学大学院医学研究科・医学部
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大野 一樹
アステラス製薬株式会社
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関嶋 政和
東京工業大学
-
本間 光貴
東京大学大学院医学部医学系研究科
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吉野 龍ノ介
東京工業大学学術国際情報センター
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安尾 信明
東京工業大学情報工学科
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萩原 陽介
アステラス製薬株式会社研究本部化学研究所
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折田 正弥
東京工業大学学術国際情報センター|アステラス製薬株式会社研究本部化学研究所
-
稲岡ダニエル 健
東京大学大学院医学部医学系研究科
-
関嶋 政和
東京工業大学学術国際情報センター|東京工業大学情報工学科
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