enPoly:オブジェクト指向言語におけるポリモーフィズムの概念を理解するためのワークベンチ
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概要
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オブジェクト指向言語を扱うために重要な概念の一つとして「ポリモーフィズム」が挙げられる.ポリモーフィズムの理解には,オブジェクトの動的振る舞いの理解が必要であるが,既存の学習支援システムは静的構造の可視化にとどまっていることが問題である.そこで本研究では,既存システムを改良し,ポリモーフィズムの学習支援を目的とするワークベンチ「enPoly」を開発した.enPolyの工夫点は,1)動的振る舞いをアニメーションで表現する,2)インターフェイスの概念習得支援のために,メソッドの定義と実装の違いを視覚的に表現する,の2点である.ポリモーフィズムの適用能力を問うプログラミング課題を開発し,本システムの評価を行った.被験者はC言語でプログラミングを学習し,Javaの文法を学習した12名の学生であった.その結果,6名の実験群全ての事例において基本課題を解けなかった被験者が,本システムを利用することでポリモーフィズムの概念を理解し,応用課題まで解けるようになるという結果が得られた.
- 2013-03-08
著者
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