辛夷の生薬学的研究(I)(創刊15周年記念号)
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概要
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Since "Shin-i" was described in "Shen-nung-p'en-tsao-ching" (神農本草経), the oldest classical Chinese herbal, it has been discussed in Chinese and Japanese literatures, and used in some Chinese medical prescriptions especially for the treatmet of nasal empyema. The flower buds of some species of genus of Magnolia of Magnolia family have been the source of the drug, for which various opinions have been described by many authors. The Chinese name "Shin-i" means a hairy bud with pungent tast. The buds of one of them, Magnolia liliflora DESR. considered to be a source of Chinese "Shin-i" by many authors, are not pungent. We have following species of Magnolia in Japan, buds of which have pungent tast: M. kobus DC., M. kobus var. borealis SARG., M. salicifolia MAXIM. and M. stellata MAXIM. Following 3 species were introduced from China and are cultivated in Japan: M. denudata DESR. M. denudata var. purpurascence REHD. et WILS. and M. dorsopurpurea. MAKINO. The tasts of the buds of above mentioned plants are pungent. Following plants are supposed to be the original plants of "Shin-i" described in Chinese classics by our investigation of the classical herbals: M. Soulangeana SOUL., M. amoena CHENG., M. zenii CHENG., M. diva STAPF. and M. denudata var. purpurascens REHD. et WILS. It is found that the original plant of Chinese one of present day market imported to Japan does not belong to either of the compared materials, buds of the above mentioned plants, by the anatomical study, but is thought to be identical with M. Fargessii CHENG. and the Japanese one is decided to be identical with M. salicifolia MAXIM.
- 日本生薬学会の論文
- 1961-09-30
著者
-
木村 康一
名城大学薬学部
-
木村 康一
東日本学園大学薬学部
-
吉崎 正雄
富山大学薬学部和漢薬研究施設
-
秦 清之
大阪薬科大学
-
秦 清之
京都大学薬学部
-
木村 康一
京都大学薬学部
-
吉崎 正雄
富山医科薬科大学薬学部附属用植物園
-
吉崎 正雄
富山医科薬科大学薬学部
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