側柏葉の生薬学的研究(第1報) : Thuja orientalis L.およびその類似植物に由来する商品について
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概要
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The Chinese crude drug "Cebaiye" (側柏葉) was first reported in "Tou quin ben cao" (図経本草) written in the Song (宋) dynasty of China as a special grade of "Baiye" (柏葉), which was described in "Min yi bie ru" (名医別録) in the Nan bei zhao (南北朝) dynasty of China as a remedy for various bleedings and arthralgia caused by wetness-evil. The historical correct botanical origin of "Cebaiye" is assumed to be Thuja orientalis L. of Cupressaceae from the figure written on "Tou qing ben cao." Thuja orientalis and another three Cupressaceae plants that have similar branches to Thuja orientalis on account of having scalelike leaves are examined comparative anatomically to clarify the botanical origin of "Cebaiye" in the recent Japanese, Continental Chinese, Korean and Taiwan markets. To the results, most of "Cebaiye" were derived from the small branches with scalelike leaves of Thuja orientalis L. Besides, "Cebaiye" from Japan was that of Chamaecyparis obtusa (Sieb. et ZUCC.) ENDLE. Moreover, "Cebaiye" from south of China consisting of unknown species was confirmed and another unknown species was mixed with some of "Cebaiye" from Continental China and Taiwan. Botanical origins of these crude drugs will be reported in another paper.
- 日本生薬学会の論文
- 1984-12-20
著者
-
木村 康一
名城大学薬学部
-
木村 康一
東日本学園大学薬学部
-
吉崎 正雄
富山医科薬科大学
-
御影 雅幸
富山医科薬科大学和漢薬研究所
-
Mikage M
Kanazawa Univ. Kanazawa Jpn
-
難波 恒雄
富山医科薬科大学
-
木村 康一
京都大学薬学部
-
吉崎 正雄
富山医科薬科大学薬学部附属用植物園
-
矢川 久子
富山医科薬科大学和漢薬研究所
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