舞踊学習用CGにおけるカメラワーク生成のためのショット決定手法

概要

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民俗芸能の舞踊は貴重な無形文化財であり,後世に伝承する努力が必要である.舞踊を伝承していくために,本研究では舞踊の学習支援に着目する.舞踊の学習では模範演技の観察が重要である.そこで,学習者が学習したい部位(学習対象部位)の動きを,CGを用いて提示することによって舞踊の学習支援を行う.学習対象部位を提示するCGにおいて,カメラが移動しすぎると,画面が揺れているように感じるため,CGを用いた学習支援では,学習対象部位が表示され,かつ画面が揺れないカメラワークが要求される.画面の揺れを抑えるために,ある時間区間はカメラを固定する.カメラを固定する時間区間をショットと呼ぶ.本研究では,カメラマンが映像を撮影する場合の原則を参考に,ショットの条件を検討し,ショットの決定手法を提案する.提案手法ではSOMに着目し,学習対象部位の姿勢を表すベクトルをショットの条件を満たすようにクラスタリングする.提案手法ではSOMにおいて,1)ニューロンユニットの構造,2)勝者ユニットの決定方法,3)結合係数の学習方法の3つを変更し,ショットの条件を満たすようなクラスタリングを実現する.提案手法を用いて民俗芸能の舞踊のショットを求めてカメラワークを生成し,学習対象部位が表示され,かつ画面が揺れないカメラワークが生成できることを示す.
2012-03-15

舞踊学習用CGにおけるカメラワーク生成のためのショット決定手法

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