緑内障早期診断のための網膜および視神経乳頭パラメータの比較

概要

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目的:緑内障診断のための黄斑部、及び視神経乳頭パラメータの有用性を検証する。,対象と方法:本研究に参加の同意が得られた154眼を解析し、次の6群にわけた、すなわち正常群25眼、乳頭陥凹群27眼、視野障害前緑内障(PPG)群27眼、緑内障初期群26眼、中期群25眼、後期群24眼である。Cirrus HD-OCT を用いて、網膜パラメータ[視神経乳頭周囲網膜神経線維層(p-RNFL)、黄斑部網膜神経線維層(m-RNFL)、網膜神経節細胞層(GCL)+ IPL(内網状層)、網膜神経節細胞複合体(GCC)、内顆粒層(INL)+外網状層(OPL)、外顆粒層(ONL)、網膜外層(ORL)、黄斑部網膜厚(MRT)]および視神経乳頭パラメータ[辺縁部面積、乳頭面積、平均C/D比、垂直C/D比、陥凹体積]と、Humphrey自動視野計で計測したMD値との相関を検討した。また受診者動作特性曲線下面積(AROC)によって各パラメータの診断力を評価した。なお、黄斑パラメータは、OCT画像をエクスポートし、我々が開発したソフトウェアを用いて手動セグメンテーションすることで計測した。,結果:緑内障病期の進行に伴い網膜内層は徐々に減少したが、網膜外層に変化はなかった。乳頭陥凹群に網膜内層変化は認められなかった。緑内障のAROCはp-RNFL(0.99)、辺縁部面積(0.983)、m-RNFL(0.959)、GCC(0.958)、垂直C/D比(0.933)、平均C/D比(0.917)、GCL+IPL(0.915)、MRT(0.91)であった。全群を対象とした、MD値との相関係数は、m-RNFL(0.663)、p-RNFL(0.657)、GCC(0.654) 、辺縁部面積(0.609)であった。,結論:p-RNFL、辺縁部面積、m-RNFLの診断力は高く、ほぼ同等であった。診断に際してこれらは組み合わせて、補完しあえるもの思われた。
2012-01-31

緑内障早期診断のための網膜および視神経乳頭パラメータの比較

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