急性網膜壊死に対する早期硝子体手術

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目的:網膜剥離を発症していない急性期の急性網膜壊死(ARN)に対し硝子体手術を施行し、良好な結果を得た4例を報告する。,対象と方法:対象は2009年3月から2010年5月までに当院にてARNと診断された4例4眼。術前視力および病巣範囲、手術までの期間、術後視力について検討した。手術は、全例硝子体切除術およびシリコーンオイルを注入し、3例に輪状締結術を併用した。術後平均観察期間は13.3ヶ月(5-18.5ヶ月)。術前より抗ウイルス薬のおよびステロイド薬の全身投与を行った。,結果:滲出性病変が4象限におよんでいたのは症例1と症例2で、術前視力は症例1が光覚弁、症例2が(0.05)であった。これに対し、滲出性病変が網膜周辺部に限局していたのは症例3と症例4で、術前視力は症例3が(0.9)と症例4が(0.3)であった。発症から手術までの期間は、平均18.3日(9-25日)で、抗ウイルス薬投与開始後から手術までの期間は、平均6.5日(1-13日)であった。術後視力は症例1が手動弁、症例2が(0.3)、症例3が(0.9)、症例4が(1.2)であった。いずれの症例も術前より視力は向上し、術後観察期間中に網膜剥離の発生を認めなかった。,結論:網膜剥離を発症していない急性期のARNであっても抗ウイルス薬の全身投与下で、早期に硝子体手術を行うことにより、続発性網膜剥離の予防に有効である可能性が考えられた。
2012-01-31

急性網膜壊死に対する早期硝子体手術

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