片眼強度近視性不同視弱視の1例

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目的:片眼強度近視性不同視弱視は視力予後不良であることが多い。今回我々は、屈折が-15D、不同視差17Dの片眼強度近視性不同視弱視にコンタクトレンズと眼鏡装用による屈折矯正と弱視訓練を行い、良好な視力が得られたので報告する。,症例:3歳の女児。左眼の視力低下で受診。初診時視力は、右0.6(矯正0.8)左0.01(矯正不能)であった。硫酸アトロピン1%点眼液調節麻痺下の検影法で右(+1.75D=cyl-1.0D180°)左(+15.0D=cyl-7.0D180°)であった、眼軸長は、右20.44mm左24.86mm、眼底所見は、左眼に豹紋眼底と乳頭上膜を認めた。斜視は認めなかった。3歳6ヶ月から、コンタクトレンズと眼鏡の併用装用による屈折矯正と、弱視訓練を開始した。12.6ヵ月後の視力は、右(1.2)左(1.0)を得た。5歳4ヶ月の屈折は、右(+1.0D=cyl-2.0D160°)左(-21.5D=cyl-8.5D175°)眼軸長は、右20.90mm左25.76mm、眼底所見では、黄斑の偏位や萎縮病変はなかった。Bergmeister乳頭遺残が、OCTで確認された。また、水晶体後面にMittendorf小点、水晶体後方に線維状の混濁があり、PFVを合併していると考えられた。,結論:強度近視性不同視弱視に屈折矯正および弱視訓練を行い視力改善を得た。高度の不同視差があっても、眼底の器質疾患が重度でなければ、コンタクトレンズによる早期からの治療で視力改善を得られる可能性が示唆された。屈折異常が弱視の大きな要因となっていることもあり、強度近視性不同視弱視であっても積極的に治療する必要があると思われた。
2012-01-31

片眼強度近視性不同視弱視の1例

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