白内障術後外傷性無虹彩症の1例

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
【目的】白内障手術後に鈍的外傷による外傷性無虹彩症を呈した症例を経験したので報告する。,【症例】59歳女性。眼既往に髄膜腫の眼窩内進展に対し放射線治療歴があり、左眼は放射線白内障および網膜症の合併がある。左眼白内障に対し手術を施行した。術14日後、左眼の鈍的外傷による視力低下にて再診した。前房出血をみとめ視力は光覚弁。手術創は閉鎖しており離解はなかった。虹彩が全周性に消失していたが眼内レンズ(IOL)は嚢内の良好な位置に固定されたままであった。受傷から7日後、前房洗浄および硝子体手術を要したが、左眼視力は白内障術後レベルまで改善した。,【結論】本症例の経験を通じて、白内障手術患者に対しては術後眼を防御するための保護用眼帯などの装用を促す必要性を再認識した。
2012-01-31

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク