地域高齢者のライフスタイル

概要

論文の詳細を見る
本研究は、「地域高齢者のライフスタイルは、性別、年齢、地域性によって差異がある」との基礎的な仮設のもとに、青森県平内町に在住する高齢者を対象に、彼らのライフスタイルに着目し、基本的属性との関連性について検討した。調査の対象は、青森県在住の65歳以上の高齢者600名である。調査は保健協力員による配票留置法によって実施した。ただし、対象選択に際して、痴呆症状や運動等の身体障害を合併すると想定される高齢者については、調査票に自記入できないことから除外した。調査項目は、性別、年齢、配偶者の有無、家族形態、現在の通院の有無、健康度自己評価、体力自己評価、ライフスタイルとした。調査対象者の99.5%にあたる597名より回答が得られ、分析対象とした。その結果、多くの高齢者の栄養、食事、飲酒、睡眠、喫煙、便通、休日の過ごし方、運動などのライフスタイルは規則正しいものであった。また、高齢者のライフスタイルは、性、年齢、地域性といった諸特性と関連していることが明らかにされた。したがって、こうした性、年齢、地域性といった諸特性の相違から生じる、ライフスタイルの相違を踏まえた支援のあり方を考えていく必要がある。健康を保持増進させていくには、日常生活習慣を自分の健康に適したものにするのが最も適切であると考える。また、保健婦などによる健康支援を通して、健康に関する自己の責任を自覚し健康的な生活習慣の確立に努めることが必要であろう。
日本保健福祉学会の論文
2002-10-31

地域高齢者のライフスタイル

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク