保健福祉系大学大学院への進学意向および採用意向

概要

論文の詳細を見る
本研究は、今後の保健福祉系大学大学院の開設準備を進めるに当たっての基礎資料を得ることをねらいとして、1)保健福祉系大学大学院への進学意向(在学生)、2)保健福祉系大学大学院への進学意向(社会人)、3)保健福祉系大学大学院の卒業生の採用意向(病院・施設長等)を検討した。対象者は、1)保健福祉系大学大学院への進学意向(在学生)380名、2)保健福祉系大学大学院への進学意向(社会人)936名、3)保健福祉系大学大学院の卒業生の採用意向(病院・施設長等)288名とした。調査は、各対象者に対して質問調査票を郵送により配布、回収した。なお、無記名式・自記式記入法で行った。解析は、すべての調査項目に対する回答を記述統計し、さらに属性別にX^2検定で検討した。その結果、保健福祉系大学院が学部から直接入学する者の養成の場としての役割しかもたないのならば、それほどの進学意向があるわけではないことが示された。しかし、社会人の再教育の場であるならば、その進学意向が増大することが明らかにされた。また、現時点では、採用側に保健福祉系大学院修了者を優先して採用したり、優遇する動きはそれほど認められないものであった。今後、各大学は、一般学生とともに、生涯学習を望む「働く社会人」の受け人れを積極的に促進する教育環境づくりが必要であることが示唆された。
日本保健福祉学会の論文
2000-10-31

保健福祉系大学大学院への進学意向および採用意向

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク