青森県内のスポーツ施設における中高年者の運動型健康づくりに関する現況

概要

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本研究の目的は,青森県内のスポーツ施設における運動を中心とした健康づくりの実態を把握し,問題点を明らかにすることである。調査方法は青森県内のスポーツ施設31ヵ所の指導責任者に対してアンケート調査をした。回収率は80.6%(25施設,40名)であった。調査項目は指導者の職種,中高年者を対象とした運動の指導教室の有無,医療機関からの紹介およびメディカルチェックの有無,指導者の考え方等とした。結果の概要は以下の通りである。(1)指導者は体育系のインストラクターが多く,理学療法士はいなかった。(2)参加者は疾病や障害を持っていたが,医療機関からの紹介は少なかった。(3)医師によってメディカル・チェックを行っていると回答した指導者は32.5%であった。(4)多くの指導者は医療職との連携や医療機関との協力体制が必要であると考えていた。(5)半数近くの指導者は積雪寒冷期に施設内の環境整備,安全管理,参加人数に関して注意していた。これらのことから,今後はスポーツ施設においても理学療法士の採用,医療機関との連携,さらに積雪寒冷期における指導方法の工夫が必要であると思われた。
日本保健福祉学会の論文
2002-04-30