「コシヒカリBL」原種の原原種段階で種子を混合する原種生産方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
新潟県で生産される「コシヒカリBL」原種は,4種類のいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統で構成されている.その原種生産において,原原種を混合する方法は原種を系統毎に生産し配布時に混合する方法と比べ種子資質の均一化,混合作業の軽労化など大きなメリットがあるが,自然交雑が種子純度に与える影響が不明であった.そこで,自然交雑率,現在の「コシヒカリBL」原種及びその自殖後代の各種特性・変種発生率を調査した.自然交雑率は,「コシヒカリBL」と「こがねもち」を同一株内で混植率を変えてキセニア粒発生率を調査した結果,その発生率は低かった.「コシヒカリBL」原種及びその自殖後代の特性等については混合当代から自殖2代目まで調査し,各世代間に差は無かった.原種を混合する方法と比較して採種圃段階,一般生産段階の種子の自殖世代が1世代進むことになる「原原種の混合による原種生産」を行っても,種子純度の低下は認められなかった.
- 2011-03-31
著者
-
川上 修
新潟県農業総合研
-
石崎 和彦
新潟県農業総合研究所 作物研究センター 育種科
-
板谷越 重人
新潟県農業総合研究所作物研究センター
-
加藤 武司
新潟県農業総合研究所作物研究センター
-
阿部 聖一
新潟県農林水産部経営普及課
-
川上 修
新潟県農業総合研究所作物研究センター
-
石崎 和彦
新潟農総研
-
石崎 和彦
新潟県農業総合研究所
関連論文
- 水稲の高温登熟性に関する検定方法の評価と基準品種の選定(品種・遺伝資源)
- 水稲酒造好適米新品種「越淡麗」
- 水稲酒米新品種「越淡麗(こしたんれい)」の開発と新潟県の酒米育種
- 糯加工品における糯米の品種判別および異種穀類の混入検出技術の開発
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 12 報水稲種子貯蔵タンパク質の分離・定量法について
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 11 報味度値選抜系統の次世代の食味特性
- もち品種の加工適性に関する研究 : 第 4 報雑種集団のもち硬化性
- 水稲の直播適応性系統の育成 : 第 1 報深水条件下における苗立ち性の選抜
- もち品種の加工特性に関する研究 : 第 3 報こがねもちに由来するもち品種のもち硬化性
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 10 報個体レベルの味度値測定のための混合品種について
- 新潟県の水稲歴代主要奨励品種の高温登熱下における玄米品質及び食味
- 平成 5 年冷夏における新潟県農業試験場 : 育成系統の障害型不稔の発生調査
- 酒造好適米新品種「一本〆」における施肥法と生育および品質の関係
- もち品種の加工特性に関する研究 : 第 2 報もち硬化性の品種間差
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 9 報雑種集団における個体レベルの味度値の測定法
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 8 報雑種集団における熟期と生育量, 食味関連形質の関係
- C219 イネ液体培養細胞系におけるセレブロシドエリシターの作用
- 全県レベルで普及した「コシヒカリ新潟BLシリーズ」の育成(北陸作物学会賞(功労賞))
- 新しい選抜法による高温登熟性に優れた良食味水稲早生品種「こしいぶき」の育成
- 水稲貯蔵種子の発芽に及ぼす浸種温度および浸種日数の影響
- 良質・良食味水稲早生新品種「こしいぶき」の育成
- 水稲の山間高冷地向け新品種「なごりゆき」の育成
- 水稲の直播適応性新品種「味こだま」の育成
- 水稲極早生新品種「はしり味」の育成
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 7 報効率的食味選抜のための各種測定法の比較
- 水稲新品種「新潟 19 号」の育成
- 水稲新品種「一本〆」の育成
- 水稲もち新品種「わたぼうし」の育成
- 水稲新品種「わせじまん」の育成
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 6 報早期複合選抜系統の生育と特性
- 食味関連成分および物理的食味測定値と米食味の関係 : 第 3 報味度値と食味及び蛋白質含有率の関係
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第13報 種子貯蔵タンパク質含量の品種間差および地域変動について
- 37 登熟期の温度上昇に伴うイネ種子の発芽と初期生育の変化(品質・発芽・発育,日本作物学会第226回講演会)
- コシヒカリのいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統の特性評価(品種・遺伝資源)
- 登熟期の気温がコシヒカリ種子の休眠に及ぼす影響
- コシヒカリの葯培養の効率化
- コシヒカリカルスからの効率的な植物体再生条件
- コシヒカリの効率的な懸濁培養条件
- 日本晴カルスの植物体再分化におけるソルビトールとカザミノ酸の影響
- 食味関連成分および物理的食味測定値と米食味の関係 : 第 4 報味度値による選抜および F_1 の味度値
- 食味関連成分および物理的食味測定値と米食味の関係
- 「新潟県農業総合研究所」(《家政学関連》研究・教育機関紹介 14)
- 深水管理と中耕処理による水田雑草の防除
- イネ・アリューロン細胞におけるα-アミラーゼ合成誘導を指標とした活性型ジベレリン濃度の測定
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 16 報 水稲の高温水かんがいによる高温登熟性の検定
- イネ糯誘発突然変異系統の餅加工特性
- 穂肥施用方法が「越淡麗」の玄米収量及び品質に及ぼす影響
- しめ縄加工に適する新たなイネ育種素材「伊勢錦」
- 切り餅の食味官能試験法について
- 地域農業の活性化につながる新形質米の育成とラインアップ
- 糯品種の加工特性に関する研究 : 第 5 報 餅硬化性の推定に関する 2, 3 の知見
- 新潟県における水稲品種の品質・食味の向上 : 第 14 報 澱粉熱糊化特性の簡易測定法および糊化特性と種子貯蔵タンパク質の関係について
- 餅硬化性の簡易測定法による初期選抜の効率化と餅硬化性極良系統「新潟糯61号」の育成
- DKN 培地を用いた USA 直播適応性品種のカルス培養とプロトプラスト培養条件の検討
- IR 24 懸濁培養培地の検討
- 水稲新品種「こしのめんじまん」
- いもち病真性抵抗性同質遺伝子系統「コシヒカリ新潟BL9,10,11,12号」
- もち品種の加工特性に関する研究 : 第 1 報もち硬化性の簡易測定法
- 水稲ハイブリッド新系統「新潟交2号」の育成
- 新潟県における「コシヒカリ新潟BLシリーズ」の開発と普及
- 新潟県におけるコシヒカリのいもち病真性抵抗性マルチラインの実用化
- 農薬の削減を可能にした「コシヒカリBL」
- 出穂後の海水散布が水稲の品質・収量に及ぼす影響
- 水稲早生新品種「こしいぶき」
- 5. 水害が大豆の生育・収量・品質に及ぼす影響について(2004年7月に発生した新潟・福井豪雨被害に関する調査研究(概要))
- 「コシヒカリBL」原種の原原種段階で種子を混合する原種生産方法
- 水稲貯蔵種子の発芽不良と種子予措技術の改善(第1報)
- 長芒在来イネ品種「シシクワズ」の新潟県における栽培特性および長芒性に関する遺伝的解剖の展望
- 水稲の高温登熟性の評価法と品種間差異 (特集 稲の高温登熟性に関する研究の進展)
- 水稲早生新品種「ゆきん子舞」
- 水稲糯品種栽培における穂肥窒素の施用と移植期及び品種の違いが餅の硬化性に与える影響
- イネいもち病真性抵抗性マルチラインを構成する同質遺伝子系統の混合割合が収量に与える影響(品種・遺伝資源)
- 水稲品種コシヒカリへの半矮性及びいもち病真性抵抗性の導入
- いもち病抵抗性マルチラインの種子生産において採種圃場での混合栽培が種子の構成比率に与える影響
- 栄町の直播栽培の取り組みについて
- 新潟県におけるコシヒカリのいもち病真性抵抗性マルチラインの実用化に関する研究
- 北陸作物・育種学会賞(学術賞) 水稲育種における酒造特性評価法の開発と酒造特性に極めて優れる「越淡麗」の育成
- 2010年の夏季高温が北陸地域を中心にしたコシヒカリの品質に与えた影響 : 1.外観品質について
- 2010年の夏季高温が北陸地域を中心にしたコシヒカリの品質に与えた影響 : 2. 食味について
- 登熟障害米の発芽能および初期生育能について
- 新潟県における高温年の国内外水稲品種の玄米外観品質評価
- 水稲貯蔵種子の発芽率低下要因としての浸種水温の影響
- 高アミロース米品種「こしのめんじまん」の施肥時期と施肥量が収量性に及ぼす影響
- 有色素米の抗酸化能とポリフェノール含量の測定
- 蒸し米を試料とした水稲糯品種の餅硬化性選抜に適応可能な新手法
- 新潟県における近年の水稲品種の収量性に関する相加主効果相乗交互作用(AMMI)分析を用いた安定性評価
- 2010年に多発した裂皮粒による新潟県産ダイズの品質低下について
- いもち病真性抵抗性同質遺伝子系統「コシヒカリ新潟BL9, 10, 11, 12号」
- 水稲新品種「こしのめんじまん」
- 低グルテリン遺伝子Lgc1座上の準同質遺伝子系統対における米飯の物性と米粉の糊化特性の差異
- Da1-4 コシヒカリ系統品種の理化学特性及び食味評価(澱粉の食品利用,一般講演,日本応用糖質科学会平成24年度大会(第61回))
- 水稲貯蔵種子の発芽率低下要因としての浸種水温の影響 : 第2報 浸種開始時の水温が発芽率に及ぼす影響
- ダイズ狭畦無培土栽培法における栽植密度の検討