1991〜2000年の広島湾海水中における親生物元素の時空間的変動,特に植物プランクトン態C:N:P比のレッドフィールド比からの乖離
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概要
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1991〜2000年の広島湾海水中の親生物元素(C,N,P,Si)の時空間的変動をまとめた.Chl a濃度は北部海域表層でブルームに相当する高い値がしばしば観測された.表層溶存態無機リン(DIP)濃度は1990年代前半の春季〜夏季にしばしば検出限界以下となり,同時にDIN:DIP比およびDSi:DIP比が高い値を示した.広島湾のTN:TP比は太田川水中のTN:TP比に比べて低く,広島湾において脱窒が盛んであることが示唆された.植物プランクトン態のC:N比が10年間横這いであったのに対して,N:P比およびC:P比は1990年代前半に低い値を示し,次第に上昇して1998年にピークとなり,2000年にはレッドフィールド比に戻った.これらの親生物元素の時間的・空間的変動に関し,リン・窒素の負荷削減対策との関連について考察した.
- 日本海洋学会の論文
- 2002-02-22
著者
-
松田 治
広島大学大学院生物圏科学研究科
-
松田 治
広島大学生物生産学部
-
山本 民次
広島大学生物圏科学研究科
-
橋本 俊也
広島大学大学院生物圏科学研究科
-
橋本 俊也
広島大学生物生産学部
-
辻 けい子
Graduate School Of Biosphere Science Hiroshima University
-
樽谷 賢治
広島大学生物生産学部:(現)独立行政法人水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
-
辻 けい子
広島大学生物生産学部
-
山本 民次
広島大学大学院生物圏科学研究科
-
松田 治
広島大学生物圏科学研究科
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