側抑制とシナプス可塑性を用いた多安定両眼視野闘争のモデル(バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング)

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概要

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左右それぞれの眼に異なる視覚刺激を呈示すると,多安定両眼視野闘争という現象が起こることがある.この現象は,呈示された像のほかに呈示されていない像も知覚され,知覚される像が数秒ごとに入れ換わる現象である.また,呈示する図形によっては,知覚の遷移が,特定の像の間で起こりやすいことがある.本研究ではこの現象を説明するために,網膜からTE野へ至る大脳皮質腹側経路の神経回路モデルを構築し,計算機シミュレーションを行った.本モデルでは,抑制性結合は可塑性をもち,その結合強度はヘッブ則に従って変化するものとした.この抑制性結合の可塑性によってモデルは刺激選択性を獲得し,また,特定の像の間で知覚の遷移が起こりやすくなるような回路構造が作られることが示された.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-07-01

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