共変調マスキング解除の神経回路モデル
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概要
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各周波数成分が時間的に同一のレベル変動をする帯域雑音(共変調雑音)に重複した純音を検知する心理物理実験のデータを説明する神経回路モデルを提示する。本モデルは聴覚系の神経解剖学的知見に基づき、音波を周波数分析し神経スパイクに変換する前処理段階と、聴覚中枢系の3つの神経核からなる神経回路モデルから構成される。神経回路モデルは、異なる特徴周波数に応答するニューロン間の側抑制により雑音成分を減衰し、純音信号成分を強調する。計算機シミュレーションの結果、本モデルに共変調雑音と純音の混合音を入力した場合は、定常雑音の場合に比べ純音信号を検出し易いことが確認できた。すなわち、共変調マスキング解除が再現できた。
- 1997-12-12
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