音刺激とFinger tappingの同期化機構の小脳モデル
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概要
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感覚-運動のタイミングは熟練した行動の実行に重要である.音刺激とFinger tappingの同期化課題は,あるインタバル間隔で出される音刺激系列に指のタッピングを合わせる課題であり,感覚-運動タイミングの研究に関する実験的パラダイムの1つとして用いられてきた.同期化課題における先行の理論モデルと異なり,本研究では小脳の神経回路に基づいたモデルを提案する.提案モデルは,顆粒-ゴルジ-顆粒細胞間の負のフィードバック結合による時間コーディングと,学習則においてEligibility trace及び,顆粒-プルキンエ細胞間のシナプス可塑性を用いる.モデルのシミュレーションを行った結果,提案モデルは同期化課題におけるタッピングのタイミングを学習することができた.また行動実験から報告された現象を定性的に再現することができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-03-13
著者
-
中村 清彦
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻
-
金 敏〓
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻
-
中村 清彦
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻
-
中村 清彦
東京工業大学
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