チンパンジーの種割り行動を記述した数理モデル

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概要

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チンパンジーは二つの石を,一つは台として,もう片方は打ち石として用い,種子の外殻を割り実を食べることができる.本研究ではこの行動のうち二つの道具を同時に使用する行動の学習過程に着目し,チンパンジーの種割り行動を記述する数理モデルを提案する.我々は以前,道具使用行動を記述した数理モデルを提案した.このモデルでは,道具の内部モデルを利用して,現在使用すべき道具を決定する機構を用いている.本研究では,このモデルの内部モデルに対し,一つ一つの道具の内部モデルを獲得した後に,二つの物体を複合的に用いる動作を記述した内部モデルを合成し,獲得する機構を追加した.本研究では,提案したモデルがチンパンジーの道具使用行動にも適応できる事を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-03-11

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