メンタルローテーションの脳内機構の運動残効による解析
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概要
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運動残効下でのメンタルローテーション課題を行い,イメージ操作の脳内機構の解明を試みた.被験者に運動残効を生じさせ,2次元無意味図形を提示刺激とした課題を行った.さらに,提示刺激の特徴を明示し,イメージ操作方向を指示した課題を行った.このときの反応時間の傾きから,運動残効によりイメージ操作が加速・減速されるかどうかを調べた.実験結果:運動残効の方向に応じた反応時間の変化が生じた.反応時間の傾きには運動残効の方向に応じた差は無かった.特徴を明示して操作方向を指示すると傾きに差は生じなかった.結論:反応時間の傾きに運動残効の影響による変化が無かった事から,イメージ操作の演算機構が視覚系と別個に存在している可能性が示唆された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-12-06
著者
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中村 清彦
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻
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造士 総一郎
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学
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中村 清彦
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻
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中村 清彦
東京工業大学
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