線分ラベリング高速処理装置

概要

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画像の濃淡変化の急激な部分であるエッジ, 更にこの集合としての線分は, 画像から計測, 認識を行う画像処理において, 基本的特徴として幅広く用いられている. また, 車の走行環境認識 (道路認識, 物体認識) でも, 線分情報は重要であり, 線分を抽出しラベル付けをする線分ラベリング処理は不可欠である. 一方, 走行環境認識では, 高速処理の要求が高いが, 従来の線分ラベリング処理技術ではこれを満足することができなかった. 本論文では, 高速処理の要求を満足するため, 線分情報として始点, 終点の座標値, 線分角度をビデオレートで抽出する線分ラベリング処理アルゴリズムを提案する. 提案するアルゴリズムは, エッジ画素の連結においてラスタ走査型の探索手法を用いている. これによいエッジ抽出, 細線化, 線分ラベリングの全処理をパイプライン処理化したことに特徴がある. また, このアルゴリズムをハードウェア化し, 画像入力後1ms以下の遅延時間で結果が得られることを確認した. 試作したハードウェアはVMEダブルハイトの基板2枚構成のものである.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-01-25