色素pHが色素増感太陽電池の特性へ与える影響(センサーデバイス,MEMS,一般)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本論文では、色素増感太陽電池の増感色素として、希少元素を含まない有機色素を用い、その色素pHが色素増感太陽電池の特性にどのような影響を及ぼすかを調べた。天然有機色素として赤(紫)キャベツ色素及び赤紫蘇色素を用い、それらの色素pHを変化させて色素増感太陽電池を作製したところ、特に、酸性側で大きな変換効率の向上が見られ、赤(紫)キャベツ色素及び赤紫蘇色素を用いた場合共に、pH調整を行わない場合と比較して、最大で0.10ポイントの変換効率の向上が確認された。また、pHを酸性側に傾けることにより、経時的安定性が向上する傾向が見られた。また、合成色素であるNKX-2677及びNKX-2553の色素pHを変化させて色素増感太陽電池を作製したところ、赤(紫)キャベツ色素及び赤紫蘇色素の場合と同様、酸性側で変換効率の向上が見られ、NKX-2677色素及びNKX-2553色素を用いた場合共に、pH調整を行わない場合と比較して、最大で15%程度、変換効率が向上した。
2009-07-23

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク