特別支援学校における史資料・記録類の保存と活用の現状と課題 : 関東地方と関西地方の特別支援学校を対象とした実態調査から
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概要
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本研究では、関東と関西地方の特別支援学校を対象に、史資料・記録類の保存と活用に関する調査を行い、現状と課題を明らかにすることを目的とした。ほとんどの学校で史資料・記録類の保存が行われているにもかかわらず、予算が確保されている学校は10%に過ぎなかった。アーカイブの設置は約20%の学校でみられたが、アーカイブ設置校でも何らかの予算上の配慮があるとの回答は半数に満たなかった。また、アーカイブが設置されているにもかかわらず、校務分掌に担当が位置づけられていない学校が半数以上であり、目録が整備されていない学校が大半であった。史資料・記録類を保存し、後世に残していくためには、アーカイブの設置や分掌組織の確立、予算の確保などが必要であることはもちろんであるが、それ以前に、学校現場に史資料・記録類の保存の意義や必要性を広く理解してもらうことが不可欠であると考えられた。
- 障害科学学会の論文
- 2008-03-25
著者
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