遠州灘金洲の瀬から採集されたサンカクウミタケモドキ属の新種
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概要
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静岡県沖,金洲の瀬の水深344〜394mより,ウミタケモドキ上科の未知種が採集された。本種は殼頂が前側に偏った三角形の殼に多数の放射肋があり,〓歯と内靱帯を欠く。この殼形態からPanacca属(サンカクウミタケモドキ属:和名新称)に分類される。本属には世界中から6種が知られているが,そのいずれとも殼形,放射肋の強さ,数,間隔等において一致しない。一方,上田(1994)によってPholadomya sp.として土佐湾から報告された未同定種も本種に類似する点があるが,外形の丸みが強く,放射肋が殼の内面に強く刻まれ,前後の殼縁部にも細肋がある点によって異なる。従って,本種を新種Panacca trigona n. sp.サンカクウミタケモドキ(和名新称)として記載する。
- 日本貝類学会の論文
- 2007-02-28
著者
-
奥谷 喬司
Japan Agency for Marine-Earth Science & Technology (JAMSTEC)
-
奥谷 喬司
海洋研究開発機構海洋生態・環境プログラム
-
佐々木 猛智
The University Museum, The University of Tokyo
-
奥谷 喬司
Japan Agency For Marine-earth Science And Technology
-
佐々木 猛智
The University Museum The University Of Tokyo
-
奥谷 喬司
Japan Agency For Marine-earth Science & Technology (jamstec)
-
奥谷 喬司
東海区水産研究所
-
奥谷 喬司
Japan Agency For Earth-marine Science & Technology (jamstec)
-
奥谷 喬司
海洋研究開発機構
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奥谷 喬司
東京水産大
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奥谷 喬司
国立科学博物館動物研究部
-
奥谷 喬司
National Science Museum
-
奥谷 喬司
Department of Zoology, National Science Museum, Tokyo
-
奥谷 喬司
日本大学・農獣医
-
奥谷 喬司
東京水産大学資源育成学科
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