黒島海丘のメタン噴出域に産するシンカイヒバリガイ属の2新種
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概要
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八重山諸島沖の黒島海丘のメタン噴出孔付近の水深600m付近に棲むシンカイヒバリガイ属の2種はこれまでshort-typeとlong-typeと仮称されてきたが,それらを精査した結果,いずれも未記載種であることが明らかとなった。Bathymodiolus hirtus n. sp.クロシマシンカイヒバリガイ(新種・新称)殻頂が前方に寄り,前縁とほとんど同レベルにあるところは,ヘイトウシンカイヒバリガイ B. platifronsと概形が極めてよく似ているが,殻表には毛状の装飾があり,若い個体などは一見,潮間帯のヒバリガイを彷沸とさせる。殻長8cm。Bathymodiolus securiformis n. sp.テオノシンカイヒバリガイ(新種・新称)殻は長く,前域は極めて低いが,後域は広がる。腹縁は著しく凹みブーメランか手斧を思わせる。殻表は黒っぱく,殻皮に毛はない。殻長13cm。
- 日本貝類学会の論文
- 2004-01-31
著者
-
奥谷 喬司
Japan Agency for Marine-Earth Science & Technology (JAMSTEC)
-
佐々木 猛智
The University Museum, The University of Tokyo
-
藤倉 克則
Japan Agency for Marine-Earth Science & Technology (JAMSTEC)
-
奥谷 喬司
Japan Agency For Marine-earth Science And Technology
-
佐々木 猛智
University Museum, University of Tokyo
-
藤倉 克則
Japan Marine Science & Technology Center
-
奥谷 喬司
Japan Agency For Earth-marine Science & Technology (jamstec)
-
奥谷 喬司
National Science Museum
-
藤倉 克則
JAMSTEC
-
奥谷 喬司
東京水産大学資源育成学科
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