日本産掘足類2種の原殼
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概要
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和歌山県田辺沖から据足類2種の原殼付きの幼貝が採集された。1種は,六角形の断面に強い稜角を持ち,ヤカドツノガイに同定される。別の1種は非常に若い個体で,未同定である。これらの種の原殼を過去に報告された掘足類の原殼と比較すると,ヤカドツノガイの原殼は,後方の平滑部分(原殼A)が小さく,前方の環状彫刻のある部分(原殼B)が極端に長い点でどの種の原殼とも異なる。一方,未同定種の原殼はSteiner (1995)のtype 1として知られるものに一致する。原殼の形態の違いは,腹足類や二枚貝類と同様に幼生生態の違いを反映することが予想されるが,それは今後発生を観察して確かめる必要がある。
- 日本貝類学会の論文
- 2007-02-28
著者
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佐々木 猛智
The University Museum, The University of Tokyo
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佐々木 猛智
The University Museum The University Of Tokyo
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