3 Teucrin P1の立体配座解析 : 単離可能な安定及び不安定立体配座異性体の構造解析
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概要
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Teucrin P1 1 isolating by Popa', Mollov', and Piozzi's groups showed specific rotations of [α]_D +22.4, 6.6, and -13°, respectively. Piozzi's group reported X-ray study on its absolute stereochemistry and conformations which retained a boat form on B ring. However, we found that the boat form was an unstable conformation than the chair form by about 1 Kcal/mol with molecular mechanics. Then we attempted to derive a conformational isomer 4 (B ring: chair) from 1 and to analyze its conformation by CD and NMR spectra. The isomer 4 was given as needles by treatment with LDA/HMPA-THF followed by purification on pTLC and recrystallization from ether-acetone, and showed CD spectra (Fig. 3, 6) and [α]_D +2.93°different from 1. However, the isomer 4 reproduced 1 by recrystallization from EtOAc-hexane. These facts show that the B ring of 1 retaines the boat form as the stable conformation by solvation. Teucrin P1 1 attained to equilibrium with 4 content of ca. 30% after 5 days in CHCl_3 at 0℃. On the other hand, it is very significant that the isomer 4 decrease to about 75% content after 84 hrs in CHCl_3 at 25℃ (Fig. 8). It was unexpected that NMR spectra (2DJ, 2DNOE, and differece NOE spectra) of 4 were almost identical to those of 1. Differences on the spectra between 1 and 4 were shown only by coupling patterns of higher orders for the signals at 2.88 (C・7 Hβ) and 2.20-2.30 (C・7 Hα, C・8 H) ppm (Fig. 10). Now we propose that Teucrin P1 presents with the chair conformation in both native plants, and the conformation changes in the process of the extraction and recrystallization.
- 天然有機化合物討論会の論文
- 1983-09-15
著者
-
加藤 夏樹
名大農
-
岩下 孝
サントリー生有研
-
中西 香爾
コロンビア大化学
-
岩下 孝
コロンビア大化学:(現)サントリー生物有機科学研究所
-
森田 雅哉
名大農
-
中西 香爾
サントリー生有研
-
Savona G.
パレルモ大
-
Piozzi F.
パレルモ大
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