銀系酸化チタン抗菌コート材を用いた化学物質の低減モデル実験

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概要

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本研究は、近年開発された銀系酸化チタン抗菌コート材を用い、室内空気の浄化・脱臭作用について、モデル実験を行い、室内環境中の臭気除去効果について検証することを目的とした。銀系酸化チタンコート剤をプラスチックボックス内に塗布し、ボックス内にブラックライトを取り付け、酢酸・ホルムアルデヒド・アンモニア・環境中シガレット煙の臭気減衰率を測定した。臭気実験において酢酸・ホルムアルデヒド・アンモニアの臭気は光触媒により3時間で臭気カウントの20%以下まで減少した。シガレット煙では3時間後に約30%まで減衰した。また光触媒による臭気減衰曲線から、酢酸・ホルムアルデヒド・アンモニア・シガレット煙の臭気半減期は各々38.7分、21.0分、18.8分、57.3分と推定された。本実験結果から銀系酸化チタン抗菌コート材は臭気除去に有効であると考えられ、今後フィールドにおける除去効果について検討を続けたいと考えている。
東海大学の論文

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