訪問入浴介護における入浴使用物品の細菌汚染

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概要

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訪問入浴介護は連続して複数の利用者の入浴介護を行うため、感染の伝播経路となり得ると考えられる。そこで、訪問入浴介護で使用される物品および浴槽水の細菌学的汚染調査を行った。その結果、入浴介護の実施により、浴槽水および使用物品の細菌数の増加が認められた。また、浴槽の内壁は洗浄後に付着菌数が減少したのに対し、排水口では変化が見られなかった。さらに、浴槽水や浴槽の内壁、排水口、防水シートからメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、緑膿菌、腸内細菌科の細菌が検出された。検出された細菌の多くはヒトの常在細菌であるが、日和見感染の原因菌にもなり得る。入浴介護の利用者に対して細菌の伝播を防ぐ上で、スタッフは物品が細菌によって汚染されることを理解するとともに、乾燥や消毒など物品の衛生管理を見直し、細菌の伝播経路を防ぐための対策を図ることが必要である。
東海大学の論文

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