手術室内で使用されたサンダルの細菌学的汚染調査

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概要

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【目的】当院では手術室に入室する際に不特定多数の医療従事者が共用するサンダルに履き替えている。CDCのガイドラインでは履き替えは必要ないとしているが、今のところ当院では廃止に至っていない。そこで我々は履き替えを見直すための予備調査として、手術室で使用されたサンダルについて病院感染の原因菌であるブドウ球菌及び緑膿菌の検出を試みた。さらにサンダル専用洗浄器の効果について検討した。【結果】サンダルの表裏に付着していた細菌の多くはブドウ球菌で、メチシリン耐性株も含まれていた。サンダルの裏面から緑膿菌が検出されたが、多剤耐性緑膿菌は検出されなかった。洗浄後のサンダルにおける付着菌数は洗浄前と大差なかった。また、洗浄後のサンダルからもメチシリン耐性ブドウ球菌が検出された。以上のことからサンダルを共用することが細菌の伝播経路となる危険性が示された。そのため、サンダルの履き替えは必要ないと思われるが、尚一層の検討を要する。
東海大学の論文

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