救命救急センターにおける人工呼吸器関連肺炎についての検討

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概要

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院内感染症としての肺炎は、発生頻度が高く患者の予後に重大な影響を及ぼす。特に人工呼吸器を使用している患者に発生する肺炎は人工呼吸器関連肺炎(VAP)と呼ばれ、積極的に予防する必要がある。そこで我々は人工呼吸器を使用する患者が多い救命救急センターにおけるVAPの発生について臨床診断基準を用いて判断し、現在の人工呼吸器管理を見直すための検討を行なった。調査期間とした4ヶ月間での対象は64名で、そのうち基準を満たした症例は7例(10.9%)であったが、X線検査や抗生剤によってVAPを否定できない11例(17.1%)を考慮すると、VAPの発生率は10.9%〜28.2%であった。VAPの確定診断には気管支肺胞洗浄などを用いた検査が有用であるが、全症例で実施されていなかった。今後改善するべき点として、口腔ケアの回数を増やし、カフ上部吸引が可能な挿管チューブを導入することが必要である。
東海大学の論文

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