手術室環境における空中浮遊菌数

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概要

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エアーサンプラーを用いて東海大学付属病院の手術室内における空気中浮遊微生物数を調査し、各手術室の空気中浮遊微生物数と空気清浄度との関係を検討した。対象とした手術室は#2、5、9、11で、空調システムは各々異なっていた。測定時期は手術開始前、手術開始後30分、掃除直後、掃除後30分の4回とした。1.各手術室で経時的に測定された空中浮遊菌数の平均値は、「病院空調設備の設計・管理指針」(病院空調設備の設計・管理指針検討委員会、1998)が設定した基準、清潔・準清潔区域(200cfu/m^3以下)を満していた。この結果から、測定対象とした当院の手術室は微生物数のコントロールがなされており、清潔区域としての機能を有していることが明らかとなった。2.手術室内の空気清浄度に影響を与える因子として、室内の容積、換気回数、室内の陽圧・陰圧の状態、風上を考慮した医療従事者や医療器具の配置、医療従事者の人数や活動状態などが考えられた。

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