栽植様式の違いがダイズの乾物生産に及ぼす影響

概要

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栽植様式の違い(長方形植え,正方形植え,および正三角形植え)が,ダイズの生育と乾物生産に及ぼす影響を標準密度区(800株/a;1株2本立て)と高密度区(1200株/a)で検討した。試験は,トヨスズとスズヒメの2品種を用いて,1986年に帯広畜産大学作物試験圃場で行われた。単位面積当たりの全乾物重は,生育期間を通じて栽植様式によって影響を受けた。標準密度区では,正方形植えが他の二つの栽植様式より高い乾物生産を示した。しかし,高密度区では,正三角形植えが高い乾物生産を示した。子実収量は,標準密度区で正方形植えと正三角形植えが高く,高密度区では正三角形植えが他の二つの栽植様式を上回った。栽植様式の違いに対する品種間の反応の差異は,全乾物重,子実収量とも小さかった。分枝乾物重の栽植様式に対する反応は,生育期間を通じて全乾物重の反応とほぼ一致した。子実収量の反応は,分枝の子実収量に依存していた。最大全乾物重と子実収量の間には,裁植様式,密度及び品種をこみにしたとき,正の相関関係が認められたが(r=0.69),裁植様式についてのみみたとき,これらの関係は必ずしも明らかでなかった。
帯広畜産大学の論文
1987-11-30