トウモロコシ・インゲンマメの間作密度試験
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概要
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本研究は, 1. トウモロコシ・インゲンマメ間作における生産効率, 2. 収量におよぼす両作物の比率と栽植密度の効果を検討するために行われた. 作物の組み合わせは, トウモロコシのみ, 2/3トウモロコシ+1/3インゲンマメ, (2:1), 1/2トウモロコシ+1/2インゲンマメ (1:1), インゲンマメのみとし, 密度は北海道標準を100とし, 加えて150, 200%の3段階とした(第1図, 第1表). トウモロコシは, 個体当たり茎葉重, 子実重とも, 同密度では2:1, 1:1区がまさり(第2表), インゲンマメでは, 個体当たりさや収量が1:1の100, 150%区でまさっていた(第3表). その他の区は, すへて同密度の単一作物区に比べ劣っていた. 間作ではつねにトウモロコシが優勢を示し, 密度がますとさらに優勢となった(第2図). 増収効果は, 間作のときの収量をうるのに要する単一作物のときの土地面積(LER)で求められたが, 間作条件で増収となることは明白で, その密度は150%くらいまでである(第3図). また, たんぱく質の収量は, 作物収量と同一の傾向にあった.
- 日本作物学会の論文
- 1984-12-05
著者
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