アメリカマコモ(Zizania palustris L.)種子の発芽に及ぼす浸漬処理ならびに種皮処理の効果
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概要
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一般にアメリカマコモ(ワイルドライス)種子は,採種後直ちに冷水貯蔵しないと胚の生存力が低下し,発芽能力を消失するとされている。本試験では,採種後乾燥状態で室内貯蔵した種子(水分10%以下)を供試し,冷水浸漬処理ならびに種皮処理を施したときの発芽率を検討した。採種後4〜6カ月間乾燥貯蔵した種子は,ほとんど発芽しなかったが,20〜40日間冷水浸漬処理することによって15.0〜27.5%発芽した。サンドペーパーを用いて胚上部の果皮を除去する方法で種皮処理を行ったところ,発芽率の向上は認められなかったが,冷水浸漬処理後種皮処理を行うことによって40%以上の種子が発芽した。したがって,乾燥貯蔵した種子の低い発芽率は,胚の生存力の低下によるよりもむしろ休眠性,果皮の不透水性によると推察された。
- 帯広畜産大学の論文
- 1986-11-30
著者
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