肝臓疾患由来末梢血単核球(顆粒球および単球)表面上のClqRpの発現パターン(保健科学部)
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概要
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肝臓疾患由来末梢血単核球(顆粒球および単球)表面上の補体レセプター(C1qRp)の発現パターンを我々が開発したC1qRpモノクローナル抗体(mNI-11)とフローサイトメトリー法を用いて解析した。その結果、肝硬変、慢性肝炎、肝細胞癌患者由来の顆粒球表面上のC1qRpの発現は、健常人に比べて有意に低下していた(P<0.01)。また、肝硬変患者由来単球表面上のC1qRpの発現も健常人に比べて有意に低下していた(P<0.01)。しかしながら、慢性肝炎、肝細胞癌患者由来の単球表面上のC1qRpの発現は健常人と比べて有意な差は認められなかった(P=0.079およびP=0.534)。以上の結果は、肝臓疾患由来の顆粒球および単球の免疫学的な機能を解析する上で非常に有益な情報を提供するものと考えられる。
- 2006-03-25
著者
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池脇 信直
九州保健福祉大学薬学部
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渋谷 明隆
北里大学病院消化器内科
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池脇 信直
九州保健福祉大学薬学部動物生命薬科学科・高梁学園免疫研究所
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渋谷 明隆
北里大 医 内科学i
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渋谷 明隆
北里大学医学部附属東病院 消化器内科
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園田 徹
九州保健福祉大学保健科学部作業療法学科
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渋谷 明隆
北里大学医学部内科
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池脇 信直
九州保健福祉大学保健科学部:高梁学園免疫研究所
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池脇 信直
九州保健福祉大学薬学部動物生命薬科学科臨床免疫学研究室
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