トサカケイトウのベタレイン系色素生成に関する研究 : II.花序の色素生成に及ぼす光および2,3の生長調節物質の影響について
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概要
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トサカケイトウ「ピラミッド久留米」の花序のベタレイン系色素生成に対する光と生長調節物質の影響について検討したもので, 得られた結果の概要はつぎのとおりであった.1.着色花序の場合は自然光の10%の光量でも色素量は減少しなかったのに対し, 白化花序の場合は自然光の50%の光量ではじめて充分に色素を生成した(Table 2,3).また, 花序をR, RRおよびRBで被覆すると, 白化花序の場合の対照区に対する色素量比は着色花序の場合のそれより著しく大きかった(Table 4,5).このように, 自然光量を減じた場合や花序を種々のセロファン紙で被覆した場合, 色素の消失および再生成の両過程で光に対する色素生成反応が異なった.2.着色花序と白化花序では, B被覆は同じ光量のRR被覆より色素生成を促進し, また白化花序では, BB被覆は光量の多いRR被覆より色素生成を促進する傾向を示した.とくに白化花序のB被覆は自然光量の10%下より色素生成量が多く, R被覆は逆に少なかった(Table 1〜5).3.生長調節物質のうち, L-DOPAは色素生成を促進したが, GAおよびBAは逆に抑制する傾向を示した.また, B-995は色素生成とは無関係であった(Table 6).
- 1982-03-19
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