家畜の血清amylaseに関する臨床学的研究 : I.家畜の血清amylase総活性値の測定
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概要
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ウマ, ウシ, ブタ, イヌ, マウスの血清amylase総活性値を測定し, つぎの知見が得られた.1.各家畜の血清amylase総活性値は, Van Loonの斉藤・八木変法で, ウマ40.3±2.8,ウシ91.1±2.2,ブタ1822.4±203.2,イヌ2588.8±314.4Smith-Roe単位, Amylase Test法(和光)では, それぞれ23.6±1.9,59.9±2.6,1299.6±141.7,1599.0±115.3Smith-Roe単位であった.一方Ujihira-Sasakiのジニトロサルチル酸法による総活性値は, ウマ2.4±0.1,ウシ7.1±0.3,ブタ170.8±5.5,イヌ102.7±3.8,マウス266.1±3.2DNSA単位であった.2.Van Loon法とAmylase Test法とにる測定値の相関は強いが(r=0.96), Van Loon法とDNSA法間の測定値の相関は中庸度であった.(r=0.47).3.血清amylaseは血清分離後, 活性が上昇する.その程度は分離直後の約30%で, この現象は冷凍保存下(-12℃)で約20日間続いた.4.ウマ, ウシ, ブタ, イヌの血清amylase測定の結果, 血清maltaseとの関連性が示唆され, その活性値測定の必要性が認められた.
- 鹿児島大学の論文
- 1973-03-24
著者
-
森園 充
Laboratory of Veterinary Pathology
-
西山 実光
Laboratory of Veterinary Medicine
-
西山 実光
鹿児島大
-
西山 實光
鹿児島大学農学部獣医学科家畜臨床教室
-
仮屋 喜弘
Laboratory of Veterinary Medicine
-
西山 実光
Laboratory Of Veterinary Clinic
-
森園 充
Laboratory Of Veterinary Medicine
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