病巣に真菌の認められる馬の顆粒性皮膚炎についてII
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概要
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前報にひきつづき1966年, 1967年南九州及び沖縄石垣島発生の広義の顆粒性皮膚炎症例13例の検討並びに1949年熊本県発生の1症例と1955年石垣島発生の1症例の再検討の結果は次の如くである.I)南九州地方の10例の検索例はすべてにその病巣に真菌の存在を確認した.これらの菌はPhycomycetesのMortierellaceaeに属するものと推定される.内2例は病巣内にハブロネマ幼虫と真菌の両者存在する症例であった.II)南九州の1病巣の毛包内に組織学的に真菌菌糸が検出された.この事実は真菌感染様式として毛孔よりの侵入の可能性も考えられることを示唆している.III)沖縄石垣島の症例はハブロネマ幼虫によるものであり, 真菌によるものは確認できなかった.
- 鹿児島大学の論文
- 1968-02-15
著者
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雨宮 淳三
Laboratory of Veterinary Public Health
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雨宮 淳三
獣医公衆衛生学教室
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西山 実光
Laboratory of Veterinary Medicine
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西山 実光
Laboratory Of Veterinary Clinic
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