鹿児島における乳及び乳房炎乳よりの糸状菌の分離について
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概要
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鹿児島地方で健康乳牛, 乳房炎罹患乳牛の分房乳, およびミルクプラント受入れ生乳について糸状菌の検索を行い次のデータを得た.1.ミルクプラントでの集乳かん別の受入れ混合生乳の供試検体142検体の50%から糸状菌が検出され, 主に検出された糸状菌の種類とその出現度はMucor spp.(8.5%), Aspergillus spp.(4.2%)Penicillum spp.(4.9%), Cladosporium spp.(12%), Fusarium spp.(11.3%), 及びGeotrichum spp.(15.5%).であった.2.健康乳牛の分房乳145検体の15.9%から糸状菌が検出され主に検出された糸状菌の種類とその出現度は, Mucor spp.(2%), Aspergillus spp.(3.4%), Penicillium spp.(9.7%), Cladosporium spp.(0.7%)Fusarium spp.(1.4%)及びGeotrichum spp.(2.8%).であった.3.慢性乳房炎罹患乳牛の分房乳185検体の46.7%より糸状菌が検出され, 主に検出された糸状菌の種類とその出現度は, Mucor spp.(1.6%), Aspergillus spp.(14.1%), Penicillum spp.(21.6%), Cladosporium spp.(0.5%), Fusarium spp.(1.6%), 及びGeotrichum spp.(8.6%).で健康乳牛の分房乳と比較し糸状菌の検出率が高かった.
- 鹿児島大学の論文
- 1979-03-19
著者
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