鹿児島における乳牛の乳並びに糞よりの酵母の分離について
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概要
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鹿児島地方で健康乳牛および乳房炎罹患乳牛の糞および乳より, 酵母の検索を行ない, 次のデータを得た.1)68頭の乳牛の糞より酵母を検索し, 検出率は70%で菌数は1gあたり10^3〜10^4台のものが大半であった.検出株の種類はCandida sp., Torulopsis sp., Saccharomyces sp., Pichia sp.等でCandida sp.の中ではC.albicans, C.tropicalis, C.kruseiに属する株数が多かった.2)健康乳牛135頭乳房炎罹患牛75頭の乳より酵母を検索した結果1ccあたり10^2台以上を示すものそれぞれ47例, 9例10^3台でそれぞれ7例, 4例で乳房炎罹患牛よりの検出率は健康牛のそれより高くなかった.検出酵母数の多かったものの種類はC.tropicalis C.krusei, C.parapsilosis, Torulopsis glabrata, Saccharomyces sp., であった.3)糞中の酵母数と乳中のそれとの間には関連はなかった.4)ミルクプラントでの集乳かん別の混合生乳のほとんど全部から酵母は検出され, その半数は1ccあたり10^2〜10^3台でその数は地域差, 季節差が認められた.
- 鹿児島大学の論文
- 1978-03-19
著者
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