家畜の血清Cholinesteraseに関する臨床学的研究 : VII.著者らの検出法による家畜の血清Cholinesterase正常Zymogramの定量的検討

概要

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著者らの家畜別のS-ChE isoenzyme検出法により, ウマ, ウシ, イヌ, ブタにおける, S-ChE isoenzymeの正常zymogramの定量的検討を行なった結果, 次のような知見が得られた.1.S-ChE isoenzymeはウマ, イヌで6種, ブタで5種, ウシで3種検出され, そのzymogramはウマ, ブタで4Type, ウシで3Type, イヌでは単一のTypeに分類された.2.ウシのS-ChE isoenzymeのC_2分画(CC_2)は易動度22.7±1.1,活性比54.7±4.9のfast type, 易動度17.0±0.3,活性比54.1±2.1のmiddle type, 及び易動度14.0±0.4,活性比54.9±2.8のslow typeの3種が存在する.3.イヌのS-ChE isoenzymeの各分画の易動度は, 雌が雄より速い傾向が見られた.4.isoenzyme各分画の易動度は, イヌで最も速く, ついでブタ, ウマとなり, ウシが最も遅い.5.最大の活性を有するisoenzyme分画は, ウマ及びイヌでC_<6〜7>, ブタでC_3,ウシではC_2に認められた.
鹿児島大学の論文
1980-03-19