在宅高齢者を対象としたサテライト・デイの運営評価
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概要
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過疎化が進むA市では、高齢者支援の充実は重要な課題であり、特にA市の山間部にあるB地区では、高齢化率32.4%と高い。またB地区は交通機関も隣接町の町営バスが1時間に1本通過する程度の交通の不便さがあり、高齢者のみの世帯や独居高齢者世帯では、家族以外の人と出会うことがない日も多い。A市を設立母体とする本学は、地域貢献の一環として、(1)千屋震災訪問ボランティア(2)まごころ介護ネット(3)サテライト・デイの3つのプロジェクトを掲げ取り組んでいる。本研究はこれらのプロジェクトの1つである『サテライト・デイ』について取り上げた。『サテライト・デイ』は、2004年度からA市B地区に住む高齢者を対象に開始した。在宅高齢者が自宅から歩いていける距離にサロン的な場を設け本学教員と学生がその場に出向き、健康測定やレクリエーションなどを行なうという企画である。初年度は計4回実施した。その結果、参加者からは「サテライトが楽しみ」「自分の健康状態を知る機会になる」等の肯定的反応を得ることが出来た。今後も高齢者にとって、『サテライト・デイ』への参加が「生活への潤い」「社会参加」「社会的役割」の場として地域に定着した取り組みになるよう継続してゆきたいと考えている。
- 2005-12-25
著者
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栗本 一美
新見公立短期大学看護学科
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木下 香織
新見公立短期大学
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古城 幸子
看護学科 新見公立短期大学
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木下 香織
看護学科
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栗本 一美
看護学科 新見公立短期大学
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馬本 智恵
The Department of Nursing, Niimi College
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