<原著>本学看護学生の卒業期における地域看護学に対する看護概念の認識構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地域看護の対象は,地域で生活している様々な発達・健康段階にある人々であるため,施設内の看護にとどまらず継続して地域における看護へと一人の看護の対象者に関わる視点を広げ養うことが重要となる。そのため本学では,実習場所を地域の保健医療福祉施設を活用し包括的に学習できるようにしている。そこで,今回は保健医療福祉施設実習から学び得た内容の分析を通して,卒業期における地域看護学を統合した教育効果を検討した。保健関連では,直接保健婦と関わることから保健婦の活動方法や役割等,医療関連では医療看護の特徴を踏まえた訪問看護婦の役割や診療所の機能等,福祉関連では地域性を踏まえた福祉の中での看護職の役割,地域ケアシステムの理解等のカテゴリーに分類できた。総合的には,「対象理解」「他職種・他機関との連携」についての認識はできているが,対象者の権利を守るという看護職の役割の認識が少ないことが明らかになった。対象を支援していく上で,保健医療福祉の連携は不可欠であり,そのため看護職の調整的役割の必要性が捉えられていると考える。今後は幅広い健康の捉え方や倫理的側面等の教授内容を強化したいと考える。
- 2002-12-25
著者
関連論文
- 在宅高齢者を対象としたサテライト・デイの運営評価
- P2092 「Body-Talk」によるリラクセーション効果に関する検討 : 実施前後の観察より(一般演題:ポスター,地方の時代の産業保健,第79回日本産業衛生学会)
- 看護学生の看護ジレンマの構造と看護基礎教育における倫理教育の課題 : コールバーグ理論を基に(創刊二十五周年記念号)
- 看護学生の在宅看護に対する認識 : 在宅看護の講義前調査より
- 山間地域の在宅高齢者の健康・生活に関する意識--一般高齢者への調査
- 健康教育とレクリエーション・リハビリの合同演習の教育効果--学生の演習記録の分析から
- 集団指導に遠隔医療システムを用いた実証研究--山間地域での介護予防活動への有用性の検討
- 健康教育とレクリエーション・リハビリとの合同演習の各段階での学生の学び
- 看護系学会への学生参加と「看護研究発表会」公開の効果と課題
- 学校保健室実習における学生の学び
- 在宅高齢者支援に関する短期大学の地域貢献 : 阿新キャンパスシティ構想の実現(創刊二十五周年記念号)
- 平成19年度特色ある大学教育支援プログラムに選定 質の高い看護職養成のための看護研究 : 主体的課題発見能力を育てる学習支援
- 看護基礎教育「看護研究」の卒後の研究活動への役立ち : 過去5年間の卒業生を対象とした調査から
- 3年課程看護学生の「看護研究」への取組みと教育評価 : 本学の2000年から2004年の5年間の分析
- 訪問看護師における災害対策の意識調査--A市内の訪問看護ステーションの実態より
- 臨地実習指導者および教員のリスクマネジメント研修会の報告 : 3年間の臨地実習施設連絡会議より
- リスクマネジメント研修における参加者の意識の変化 : 3年間の臨地実習施設連絡会議の評価
- 臨地実習での学生の困惑場面における指導上の視点と指導者の特性との関係 : 紙上場面を用いて
- 臨地実習での学生の困惑場面に対する指導上の視点と関わり方--紙上場面を用いて
- 短大教職員及び市役所事務系職員の仕事のストレス
- 鳥取県西部地震による新見市千屋地区被災高齢者への支援活動の報告 : その1 被害状況とボランティアとして短大の果した役割
- 鳥取県西部地震による新見市千屋地区被災高齢者への支援活動の報告 : その2 高齢者世帯への短大ボランティア訪問活動の実際と課題
- 「健康教室」に関する学内演習と地域看護学実習での学生の学びと学習の成果
- 地域看護学領域における「卒業研究」の動向--過去9年間の看護研究集録集の分析より
- 中山間部の在宅高齢者の健康と生活を支える介護予防活動に関する研究
- 学生の看護研究集録集における在宅看護研究の動向 : 過去9年間の分析より
- 居宅介護支援事業所実習での看護学生の学び--地域看護学実習記録用紙の分析から
- 「健康教室」演習を取り入れた教育効果 : 学生の自己・他者評価を分析して
- 山間地域A地区における地域分散型サテライト・デイの事業評価--参加した在宅高齢者の健康チェックから
- 地域のニーズに応える看護専門職養成 : 在宅高齢者支援プログラムとサービス・ラーニング(平成18年度現代的教育ニーズ取組支援プログラムに選定)
- 介護ネットワーク利用者の生活内容の傾向と有効性の検討--生活に関するメール内容の分析より
- 臨地実習での学生の看護ジレンマ(第2報)事例分析による教育的対応の検討
- 本学看護学生の卒業期における地域看護学に対する看護概念の認識構造
- 看護倫理教育と看護学生の看護ジレンマに関する研究の動向 : ライフコース研究会での取り組み(創刊二十五周年記念号)
- 臨地実習前の看護学生のMSTの特徴
- 看護学生の実習前の自我状態の傾向
- 看護基礎教育における臨地実習事故対応マニュアル導入への取り組み
- 公衆衛生看護学実習における学生の学びと教育的課題--保健師基礎教育修了時の必須能力から捉える
- 公衆衛生看護学実習2における学生の学びと今後の課題--地域看護学専攻科学生の実習総括レポートの分析より
- 保健師学生が地域に出向いて行う疫学調査の学習効果と課題
- 保健師教育における健康教育論の学習実態と今後の課題--健康教育実施後の学びを通して
- 保健師学生の健康教育実習の学びと今後の実習のあり方
- 家庭訪問実習からの学びの分析による実習方法の検討
- 地域看護学領域における「卒業研究」の動向 : 生活習慣・健康に関する研究から
- A市における乳幼児の生活習慣の実態と今後の課題
- 保健師教育課程における学校保健室実習の学びと今後の課題
- 産業看護の国際交流--岡山県における体験を基にして
- 頸動脈硬化病変と生活習慣との関連性について : 過疎化、高齢化率の進んだ一地域、新見市千屋地区住民を対象として
- 在宅高齢者を対象とした介護ネットワーク利用者のオフ会開催の効果(その2)学生参加によるオフ会開催の意義
- 在宅高齢者を対象とした介護ネットワーク利用者のオフ会開催の効果(その1)初回オフ会の利用者の反応
- ITを活用した山間地域の在宅高齢者と看護学生とのコミュニケーション : 在宅高齢者への健康・生活相談を通しての学び
- 看護学生の看護ジレンマの構造--臨地実習で感じた看護ジレンマ記録の分析
- 地域看護学実習を経験した学生の看護ジレンマ
- 公的介護保険制度の未利用者の状況 : A郡O町の調査から
- 訪問看護ステーション実習での学生の学び
- 精神疾患患者と接しての学生のイメージ変化と実習の学び : 精神看護学1日実習を体験して
- 保健師学生の公衆衛生看護研究指導に関する指導方法の評価
- 親子交流ひろばに参加した保健師学生の自主実習からの学びと課題
- 公衆衛生看護学実習2における学生の自己評価から捉える教育上の課題
- 保健師学生が捉えた地区活動の必要性
- 保健師学生の地区把握に関する学習成果と教育方法のあり方
- 機能訓練事業の学生の学びと今後の課題
- 臨地実習での学生の困惑場面への対応 : 紙上場面における教育・指導者の関わり方の分析
- 中山間部の在宅高齢者の健康と生活を支える介護予防活動に関する研究
- 新見公立短期大学看護学科における地域看護学のあゆみ : 1980年開学当初~2011年閉学まで