「健康教室」演習を取り入れた教育効果 : 学生の自己・他者評価を分析して

概要

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我が国において、高齢化や慢性疾患の増加、生活様式の変化に伴って引き起こされた生活習慣病を予防することが大きな課題となっている。また看護教育のあり方に関する検討会において、看護実践能力の育成について検討が行なわれ、看護ケア基盤形成の方法として「健康に関する学習支援の方法」「健康管理支援の方法」が示されている。そこでこれらの社会背景を踏まえ、学生が地域看護の健康問題について考え、地域看護の対象となる住民が自己の健康をコントロールし、改善することを可能にするために、看護職としてどのような方法で指導を行なえばよいのかを理解することを目的に、『健康教室』演習を実施した。その結果、学生はテーマを決め企画から評価までを、それぞれの立場を体験しながら実施することで、「対象の反応を確認」し、「対象に合わせた方法」で、「対象者参加型」の健康教室の必要性を理解することが出来ていた。しかし、ヘルスプロモーションの理解や継続的に働きかける必要性は理解できていないことがわかり、今後の教育方法について示唆を得ることができた。
新見公立短期大学の論文