老年看護学領域における学生の卒業研究の動向
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概要
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本研究の目的は、老年看護学実習が4単位に規定された看護教育カリキュラム改正以降の卒業研究から、老年看護学領域における学生の関心の変化を明らかすることである。1999年〜2007年の本学看護学科学生が「看護研究」で取り組んだ561件のうち、老年看護学領域に関する研究論文97件を分析対象とした。研究テーマは12グループに分類でき、「高齢者の理解に焦点をあてた研究」と「高齢者の看護に焦点をあてた研究」に大別できた。前者は、看護学生などを対象に高齢者イメージの測定、高齢者の生きがいなどQOLに関連する研究などであった。後者は、認知症高齢者のケア、具体的な老年看護学のケア方法、老年看護に関連する制度の認知度調査などであった。研究方法は調査研究が最も多く、面接調査や参加観察、質問紙調査など多様な方法を用いていた。学生の研究テーマの動向は、介護保険制度施行や「認知症」への名称変更など社会背景との関連がみられた。
- 新見公立短期大学の論文
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