草類の反すう胃内消化に関する組織化学的研究
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概要
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草類の消化に関する研究では,通常,同じ化学組成の草は同じ消化率を有するという仮定のもとに,植物体を粉砕して均一に混合した試料による化学分析の結果が論議される。しかし,草類は,化学分析によって示されるような化学物質を均一に混合したようなものではなく,構造や化学的性質が異なるいろいろな植物組織によって構成され,このことが草類の反すう胃内消化と密接に関連している。光学ならびに電子顕微鏡を用いた研究は,草類が各々独特の構造や消化性を有する細胞・組織によって構成されていることを示して,反すう胃内微生物による消化機作の理解に大きく責献してきている。しかし,顕微鏡による形態観察では,植物組織の化学組成や消化性を定量的に表現することに限界が認められることから,草類の反すう胃内消化に関する研究への定量的組織化学の導入とその発展が望まれる。
- 日本草地学会の論文
- 1997-07-30
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