慢性腰痛症に対する皮内鍼治療臨床試験(探索的研究)

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概要

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【目的】腰部圧痛点への皮内鍼治療の効果を検証する臨床試験デザインと評価項目の検討を行う。【方法】対象は、非特異的な慢性腰痛症と診断された学生ボランティア18名である。性別と罹病期間で層化無作為化し、「皮内鍼治療群」(R群)と「偽皮内鍼治療群」(P群)の2群に割付けた。介入は、腰部圧痛点6カ所以上に皮内鍼治療を行い、P群では刺入せず皮内鍼を皮膚表面に留置し絆創膏固定した。【結果】4回の介入により、RDQ得点はR群で減少傾向を認めた。痛みの多面的の評価では、R群で介入が進むにつれて改善傾向がみられた。有害事象として鍼の絆創膏からの飛び出しなどが観察された。【考察と結語】2群間で有意差を検出できなかった要因に、本試験対象者の腰痛の程度が軽度であったことがあげられる。評価項目ではさらなる妥当性の検討が必要と考えられた。また、有害事象への配慮や偽鍼の留置方法についても再検討が必要となった。
関西鍼灸大学の論文
2006-05-26

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