サーモグラムに画像解析法を応用した皮膚温の面積評価

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概要

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鍼灸刺激の皮膚温に及ぼす影響をより詳細に評価するため、サーモグラムで捉えた皮膚温を面積変化に変換する方法を試みた。同意が得られた健康成人男性6名(平均年齢35.5±7.6歳)の腰部に、探索的研究として皮膚接触面が異なる2種類の隔物灸、直径が9mmの温筒灸と60mmの器械灸を行った。評価はサーモグラフィーで測定した各刺激直前画像を基準とし、刺激終了直後、刺激終了10分後の画像において基準を超える高温部分を抽出、画像解析ソフトで計測して面積に換算した。刺激局所の皮膚温変化を拡がり(面積)として捉えることができた。さらにその変化は温筒灸と器械灸で有意に異なることが示唆された。皮膚温変化の指標に頻用されてきたサーモグラムを面積の変化として捉えることで、刺激による局所効果をより詳細に検討できる可能性が示唆された。また、皮下血流量を表示したレーザー血流画像の評価にも本法は応用可能であった。
関西鍼灸大学の論文
2006-05-26

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