早期に改善を認めた書痙患者1症例に対する鍼治療

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概要

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局所性ジストニアの一つである書痙患者1症例に対して、週に1回の間隔で鍼治療をおこなった。症例は、67歳、男性、元中学校教師、右利きである。平成8年頃から書字に違和感を認めるようになった。平成14年6月、関西鍼灸短期大学附属診療所神経内科を受診し鍼治療を開始した。症状の評価は、書字評価テストと自覚的評価によっておこなった。初診時の症例は、書字評価テストにおいて書字および描画ともに困難を認めていた。そのため、罹患側上肢の筋活動のバランスを改善することを目的に上肢区、罹患側上肢の腕神経叢に対してのアプローチを目的に足陽明胃経の気舎穴、書字中の不随意運動の軽減を目的に足少陽胆経の風池穴へ鍼治療をおこなった。その結果、鍼治療3回目には書字動作が円滑になり、症状の改善が認められた。このことから、書痙患者に対して鍼治療が有効であることが示唆された。
関西鍼灸大学の論文
2004-03-31

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